中川イセさんの半生を描いた
『零(zero)に立つ〜激動の一世紀を
生きた中川イセの物語〜』
語り劇演者・夢実子
脚本担当のかめおかゆみこです。
第2巻にすでにその名前が登場する「能取岬」。
イセさんがのちに結婚する中川卓治と、牧場を
営むことになる地です。
今日は閑話休題的に、この能取岬のことに
ついて、書いてみたいと思います。
網走有数の観光スポットのひとつ、能取岬。
でも、当時は、岬までの道の両側には、いまより
はるかに鬱蒼とした森が、あったと想像されます。
能取岬を象徴するのは、能取岬灯台。

※写真は、こちらから拝借しました
大正時代初期、逓信省の航路標識事業として当時
の航路標識管理所により建設され、1917年(大正6年)
10月1日に初点灯されるとともに、霧信号業務を
開始。1948年(昭和23年)までは宿舎に灯台守が
家族とともに住んでいたが、その後は網走市内の
事務所より6日目毎に2名が交代で勤務していた。
また、冬季の2-3月は、流氷により航行が途絶える
ことから業務を休止した。(ウィキペディアより)
イセさんが北海道に来る約1年前に、
この灯台は建設されていたのですね。
だから、当時はできたてほやほやだったはず!
灯台守は1948年まで宿舎に住んでいたとあります
から、当然、イセさんとは面識もあったはずです。
残念ながら、これまで読んだ資料のなかには、
それらに関する記述は見当たりません。
イセさんたちの牧場は、のちに市に委譲され、
現在は、市営美崎牧場となっています。
※この景色をイセさんたちも見ていたんですね〜♪
「北海道ラボ」というサイトで、能取岬の、
四季を通した詳しい紹介が掲載されています。
https://hokkaido-labo.com/area/doutou/cape-notoro
動画もありました。
夏と冬では、がらりと景色が変わる。
それも、能取岬の見どころのひとつです。
もしも、能取岬をたずねることがあったら、ぜひ、
『零(zero)に立つ』で描かれる場面とあわせて、
イセさんたちの暮らしも、想像してみてくださいね。
朗読動画『零(zero)に立つ』第2巻★配信一覧
026 第2巻第7章・網走まで01
027 第2巻第7章・網走まで02
028 第2巻第7章・網走まで03
029 第2巻第8章・「お職になる!」01
030 第2巻第8章・「お職になる!」02
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