中川イセさんの半生を描いた
『零(zero)に立つ〜激動の一世紀を
生きた中川イセの物語〜』
語り劇演者・夢実子
脚本担当のかめおかゆみこです。
一昨日8月15日は、終戦の日でした。
東京新聞にこんな記事が載りました。
クリックして拡大して読んでいただけると
わかりますが、概略は、103歳の女性の句に
まつわるお話を紹介しています。
「梅雨晴れ間平和の国ぞ期日前」(一色 伊勢)
すぐにお気づきのかたもいるかと思いますが、
このかたのお名前、「いせ」さんなんです。
そして、103歳というのは、中川イセさんが、
脳梗塞で倒れるまで、現役で活躍していた年齢。
新聞記事には、このかたが、戦中のバケツリレー
(焼夷弾で家が燃えたりしたときに、バケツを
リレーして水をかけて、消火する)の訓練をした
ことが書かれています。
イセさんたちもまた、竹槍で、米軍を迎え撃つ
訓練をさせられた記述が残っています。
戦中、イセさんとて、お国の一員して、役に立た
なければならないと、必死にはたらきます。
詳しい資料は残っていないのですが、お芝居好き
なイセさんが、おそらくは戦意高揚劇をつくった
のではないかという、記録もあります。
しかし、おそらく戦後、そういう負の記録は抹消
されてしまったのでしょう。そしてもちろん、
このことでイセさんを非難することはできません。
当時は、ほとんどのひとがそんな気持ちだったのです。
それでも、そんななかで、イセさんは、そのおかしさ
に気づき、逃げる提案をします。
このあたりについては、本をお読みいただくか、朗読
動画をお楽しみにお待ちください。
上記の、一色伊勢さんの句の最後は「期日前」。
これは今年7月10日の参議院議員選挙のことだそうです。
イセさんが、戦後、網走市の初女性市議会議員に
なったことと引っかけると、イセさんが、この句を、
私に、「ほら、これ、ごらん」と、教えてくれたとしか
思えなかったりします。(笑)
イセさんの行動は、まさに、すべてのひとたちが
「平和」に生きるためには、どうしたらいいのか
ということに、つながっていた気がします。
いまの日本が、どんな方向に向かっているのか。
2人の「イセさん」の思いに、寄り添ってみたいと
思う、今日このごろなのでした。
朗読動画『零(zero)に立つ』第2巻★配信一覧
026 第2巻第7章・網走まで01
027 第2巻第7章・網走まで02
028 第2巻第7章・網走まで03
029 第8章・「お職」になる!」 01
★感想をいただきました。
(Aさん談)「夢実子さんの語りは、
淡々と抑えて語っているのに、引きつけられて、
最初、仕事をしながら、
ながら聴きしようと思っていたのに、
気がついたらずっと聴いてしまっていた」
★これまでに公開された『零(zero)に立つ』朗読動画一覧
まとめてお聴きになりたいかた、途中から聴かれ
て、それ以前もお聴きになりたいかたは、どうぞ。
★小説『零(zero)に立つ』第1巻の全文朗読
こちらから、第1巻全話をお聴きいただけます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLZWNPZbJOeOLfLLQhx6ck-1jvkareoh9H
★第1巻の、あらすじと、朗読動画の
すべてのURLは、こちらから確認できます。
★小説『零(zero)に立つ』第2巻の全文朗読
こちらから、第2巻全話をお聴きいただけます。(順次追加中)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLZWNPZbJOeOL6byKFIHj4ZQiDmsUQMWDc
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