『零(zero)に立つ〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』
語り劇演者・夢実子
脚本担当のかめおかゆみこです。
物語版「零(zero)に立つ」。あらすじは、こちらに紹介してあります
が、冊子版の「零(zero)に立つ」の、各巻のみどころもご紹介して
いきます。
★各巻のみどころ
第1巻 第2巻 第3巻
本日は第4巻について。※あらすじは、こちら!
(第4巻は、まだかたちになっていないので、画像はありません)
何度か書いてきていますが、イセさんの半生を描いた作品
には、金子きみ「雪と風と青い天」、佐々木悦「あぐらばあち
ゃん」、山谷一郎「岬を駈ける女」があります。
この「零(zero)に立つ」は、それらの本を参考にしています。
ただ、いずれの本も、すでに30年以上前の作品で、描かれ
ているのも、イセさんの人生の途中までで、すでに絶版とな
り、著者のかたがたもお亡くなりになっています。
山谷一郎さんの作品が一番あたらしいのですが、それでも、
イセさんが、まだ40代のところで終わっています。
これは、このあとイセさんが網走市議会議員になったこと
で、政治ネタがふえることと、そもそもが、それまでのぶ
んで、1冊の分量に充分に達していたことが原因でしょう。
そのあとの資料は、おもに、石原宏治・北海道新聞の記者
さんが、夕刊に連載した「私の歴史(中川イセ編)」と、
天童市の「天童が生んだ女性展」の展示会資料になります。
また、山谷一郎さんの「網走刑務所秘話」も、ここでは、
参考にさせていただきました。
さらに、2014年12月以降、何度か網走で取材をしてお
り、そのときうかがったお話ももりこんでいます。
第4巻は、つまり、これまでの3冊では紹介されていない逸
話だけを掲載していることが、ある意味、一番のみどころと
言えるかもしれません。
第4巻は、おおきなヤマというよりも、イセさんらしさに
あふれた、さまざまなエピソードがつめこまれています。
そのなかでも、網走の上下水道をとおすための話が、実に
痛快です。このエピソード1本で、掌編が書けるくらい、おも
しろいです。
時代もあったのでしょうが、いやあ、こんなこと(物語を読
んでくださいね〜)が実現してしまうのだから、人間ってお
もしろいなあと想うのです。
イセさんが亡くなって、今年で10年。
イセさんのことを知らない世代もふえていますが、網走の
ひとたちは、水道を使うかぎり、イセさん(とその時代のひ
とたち)の恩恵を受けていることになるわけです。
博物館「網走監獄」保存財団時代のお話は、ほぼ取材で
得た内容です。ですから、この部分は、かなりオリジナリテ
ィーが高いです。
私は、これまで、博物館「網走監獄」を、何度も見学してい
ますが、ここは内容が本当に充実しています。半日くらい
かけて、じっくり見られることをオススメしたいほど。
なかでも、館内で放映されている、網走監獄と囚人の歴史
のショートムービーは、何度見てもこころを打たれます。
イセさんも、「北海道の道をつくってくれたのは、囚人のひ
とたちだ。囚人のひとたちに、感謝しなければならない」と、
言っていたそうです。
いまは、出版された本が、どんどん絶版になる時代です。
山谷さんの「岬を駈ける女」も、ほぼ入手不可能です。
イセさんの記録を残すことは、あの時代を生きたひと
たちの記録を残すことにもなります。
今回、自主制作で少部数とはいえ、イセさんの生涯を、
最期まで追いかけた冊子をまとめることができたこと
に、ささやかな自負をいだいています。
(第4巻は、まだかたちになっていませんが)
イセさんの「あきらめない精神」が、この冊子をとお
して、ひとりでも多くのかたのこころに残り、生きる
ちからになってもらえたら、本当にうれしいです。

※ご家族やお友だちからプレゼントされたかたも対象となります。
・冊子「零(zero)に立つ」の各巻のあらすじをご紹介。巻数をクリック!


































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01★あきらめていた夢に挑戦しました!
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04★愛に根差して行動する勇気
05★心の重荷がようやく取り除かれました。
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07★負けない、負けない、負けない。
08★自ら決めて行動しなさい
09★生きざまを見守って下さい。
10★覚悟を決めて、捨て身になる
11★「どうせ」の破壊力に対する「希望」の力
★ご質問をいただきました。
「岬を駈ける女」ほか、イセさんをあつかった、これまでの本と、
「零(zero)に立つ」との関係について
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※網走以外の、北海道の写真も掲載していきます。

「エゾシマリス(銀泉台)」
写真提供/北海道無料写真素材集 DO PHOTOさん