『零(zero)に立つ〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』
※物語版「零(zero)に立つ」のあらすじと、バックナンバーは、こちら
脚本担当のかめおかゆみこです。
今回、物語版「零(zero)に立つ」感想募集に、ご応募いただ
いた感想を、1編ずつご紹介させていただいています。
今日ご紹介するのは、北海道のM・Sさん。
今回の感想募集で感じることがいくつかありましたが、み
なさんが、イセさんのことを、すごいひとであると同時に、
みぢかなひととして感じてくださっているということ。
本文には書きそびれましたが、イセさんが議員時代には、
議事録の名前のところに、「ばっちゃん」「ばばあ」などと
書かれたこともあったとか。
その気さくな人柄ゆえなのでしょうが。亡くなったのちも、
それを感じてくださるかたがいるというのは、なんともうれ
しいことですね
この連載を通して中川イセさんを知ったことは、私にとって
は大きな出会いだった。
メディアの向こう側の人とか、遠くにいるすごい人のうちの
一人ではあるけれど、存在が近くに感じられる。
まるですぐ横にいるかのように、こちらにまでしっかりとリア
ルで人間的なエネルギーが伝わってくる。
これは書き手のかめおかさんをはじめ関係スタッフの思いとか、
人の心にしっかり寄り添おうとする気持ちが大きいのだろう。
そしてだからこそ、単なるエンターテイメントとして、すごかっ
たとかいい話だとか面白かったなどで終わらせるのではなく、
現実の中で実際に一歩でも半歩でも、一ミリでも何でも、踏み
出していかなければ申し訳ないような気持ちになっている。
そんな一歩をイセさんは喜び、温かく応援してくれるはずだ。
それにしても、なぜ私は連載当初からイセさんに惹かれたの
だろうか。
イセさんの人生全体を通してみると、まさに人生そのものが
「原案・監督・台本・主演・中川イセのリアル人生ドラマ」では
あるが、
ドラマの出来栄えとしての素晴らしさが問題なのかといえば違う。
私たち一人一人誰しもが、たとえ忘れて思い出せなくなってい
るとしても、それぞれのドラマを設定してこの世に生まれてき
たということを思い出させてくれたというのが大きい。
毎日生きていると、「私のドラマ設定はこんなはずじゃない」
と思うことも多々あるが、
それでも自分自身を精一杯生きること。そうやって運命を
自分で切り開いて幸せになっていくこと。
イセさんはそんな例を自らの生を通して私に見せてくれたし、
それは特別な人だけではなく誰もが持っている力なのだと教
え励ましてくれた。
これからもきっと落ち込むことがあるたびに、イセさんは愛を
もって励ましてくれることだろう。それがとても嬉しい。
かめおかさん、そしてチームの皆様、素晴らしい物語、素晴ら
しい機会をありがとうございました。
M・Sさん、ありがとうございます
本当に、M・Sさんが言われているように、私たちひとりひと
りのなかに、自分を生きるドラマというものがあるのですよね。
それを忘れずに生きたいと、あらためて思いました。
ではでは、また、明日の「感想」をお楽しみに!
これまでの感想
01★あきらめていた夢に挑戦しました!
02★この突き抜けた底力!
03★亡父を見直すことができました
04★愛に根差して行動する勇気
05★心の重荷がようやく取り除かれました。
冊子「零(zero)に立つ」第2巻・第3巻、予約受付中
第1巻 イセさん誕生〜17歳で北海道の遊廓にわたるまで(既刊)
第2巻 遊廓での「活躍」・卓治との出会い・樺太での生活
第3巻 2億8千万の借金と岬の日々・身を捨てて・終戦
※第4巻(3月発行予定)が最終巻となります。
詳細/こちら
お申し込み/こちら
お問い合わせ/info@kamewaza.com
語り劇「掌編・中川イセの物語」
日時/2017年1月30日(月)19時〜21時
会場/新宿区内施設(新宿駅から約10分)
参加費/2000円(当日集めます)
詳細/こちら
お申し込み/こちら
お問い合わせ/info@kamewaza.com
夢実子の語り劇を上演してみませんか?
※網走以外の、北海道の写真も掲載していきます。
「レブンシオガマ」
写真提供/北海道無料写真素材集 DO PHOTOさん