2016年08月25日

物語版「零(zero)に立つ」第10章 中川卓治という男(2)/通巻68話

天童で産まれ網走で活躍した、中川イセさんの半生を描いた
語り劇『零(zero)に立つ
〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』


本日、公演2日前!
チケット残り、あとわずか!

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イッセー尾形の舞台の演出家である、森田雄三さんが、
「零(zero)に立つ」の「宣伝」をしてくださいました→こちら

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日時/2016年8月27日(土)18:00開演
会場/シベールアリーナ(客席数522)
観劇料/3000円(当日3500円)
チケット購入先
 オフィス夢実子(事務局・菅野)080-6020-8837
         メール・zeronitatsu@yumiko333.com
 シベールアリーナ 023-689-1166
 八文字屋POOL(山形市) 023-622-2150
 TENDO八文字屋(天童市)023-658-8811、
 「零(zero)に立つ」公演サポーターズメンバー、他
    


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「零(zero)に立つ」第1巻お申し込み受付中!
※イセさんの誕生〜北海道に渡るまでを、まとめて一気に読めます。

※割引価格+送料無料+「夢実子×かめおか」対談音声+
かめおかエッセイ+優先情報…これだけ盛りだくさんで、
たったの1000円! ただし本日8月25日まで!

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脚本担当・かめおかゆみこです。

山谷一郎著『岬に駈ける女』を主要資料としながら、かめおかの視点で、イセさんの
物語をつむいでいます。物語ですので、すべてが事実ではなく、想像やフィクション
がまじる部分もあります。けれども、イセさんの生きかたの根本ははずさないで書い
ていくつもりです。ご感想をいただければ励みになります。よろしくお願いします。


第1章     第2章      10 11 12 13 14 
第3章 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
第4章 26 27 28 29 30 31 第5章 32 33 34 35 36 
37 第6章 38 39 40 41 42 43 44 第7章 45 46 47 
48 49 50 第8章 51 52 53 54 55 56 57 58 59
第9章 60 61 62 63 64 65 66 第10章 67
※これまでのあらすじは、こちら


中川卓治の父、中川茂市は、若いころ、新潟から北海道に
わたってきて、根室で事業をはじめた。

その事業というのが、貸し座敷業、すなわち遊廓だった。

卓治は、長男特有のおっとりしたところがあり、気立てのいい
少年だったから、娼妓たちにはかわいがられた。

ところが、まだ卓治が10歳になるかならぬころ、根室で大
火事がおき、たくさんのひとが死んだ。

茂市の店も例外でなく、かわいがってくれた娼妓たちの死は、
卓治のこころに影を落とした。

さらに、卓治の母が、茂市と離婚して、家を出て行くことに
なったことも、卓治のこころをいっそう暗くさせた。

ちょうどそのころ、網走に、集治監(いまの網走監獄の前身)
ができることになった。

茂市は、心機一転を志し、網走への移住を決めた。そして、
ここでも、松葉楼という遊廓をはじめることにする。

しかし、根室での教訓もあってか、いくつかの事業を並行す
ることにした。そのひとつが、牧畜業である。

網走には、広大な大地と森がある。もってこいの場所だった。

事業の才にたけた茂市は、町から12キロほど離れた、能取
岬に目をつけた。

まだほとんど手つかずの原始林におおわれた、その土地を安
く買って、そこを牧場としたのである。

事業は順調に拡大し、茂市はみるみる財をたくわえ、町会議
員にも立候補し、当選。町の名士となった。

卓治は、成人して、2年の兵役をすませると、網走にもどって
きて、茂市とともにはたらいた。

そこで、茂市は、卓治を早く一人前にしたいと考え、結婚をさ
せることにした。

実は、そこには、町会議員として有利になる縁組をという、思
惑もあった。

卓治は、父がいきなり決めてきた結婚話におどろいた。
自分の意思がまったく無視されていたからである。

しかし、強固に反対する理由もない。

もともと、父にさからうことは苦手である。ぐずぐずしているう
ちに、結婚が決まってしまった。

やがて、息子の宗治が生まれた。宗治は、赤ん坊のころから
ひとなつこく、卓治は、息子の成長をこころからよろこんだ。

けれども、もともと無理やりの結びつきであったためか、性格
が合わなかったのか、夫婦の仲は次第に冷えていった。

結局、2人の結婚は、5年ほどでおわった。

妻は離婚して家を出ることになり、一粒種の宗治は、卓治が引
き取ることになった。

卓治は、意気消沈した。意に沿わない結婚だったとはいえ、は
じめての結婚が、こんなかたちで終わったことに傷ついた。

それを見ていた茂市も、卓治にたいして申し訳なさを感じた。

自分の思惑のために、わが子の気持ちを傷つけてしまった。
今後は、卓治が結婚したいと思う相手が見つかるまで、余計な
口は出すまいと、決めたのである。

イセが、卓治と出会ったのは、そんなできごとがあった、あとの
ことである。


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網走市観光協会さまのサイトより、ご承諾を得て
網走の写真をお借りしています。ありがとうございます。
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「市立美術館」 
一般社団法人網走市観光協会さまご提供
posted by 夢実子「語り劇」プロジェクト at 05:24| Comment(0) | 物語版「零(zero)に立つ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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