2016年08月18日

首都圏公演の予告の予告/「そそっかしいひと」

天童で産まれ網走で活躍した、中川イセさんの半生を描いた
語り劇『零(zero)に立つ
〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』


本日、公演9日前!

イセさんの「あきらめない精神」を伝えたい!
動画、予告編は、こちら

日時/2016年8月27日(土)18:00開演
会場/シベールアリーナ(客席数456)
観劇料/3000円(当日3500円)
チケット購入先
 オフィス夢実子(事務局・菅野)080-6020-8837
         メール・zeronitatsu@yumiko333.com
 シベールアリーナ 023-689-1166
 八文字屋POOL(山形市) 023-622-2150
 TENDO八文字屋(天童市)023-658-8811、
 「零(zero)に立つ」公演サポーターズメンバー、他
    


「零(zero)に立つ」第1巻お申し込み受付中!
※イセさんの誕生〜北海道に渡るまでを、まとめて一気に読めます。
※今回かぎりの特典ゲットは、8月25日まで!



脚本担当・かめおかゆみこです。

第1章     第2章      10 11 12 13 14 
第3章 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
第4章 26 27 28 29 30 31 第5章 32 33 34 35 36 
37 第6章 38 39 40 41 42 43 44 第7章 45 46 47 
48 49 50 第8章 51 52 53 54 55 56 57 58 59
第9章 60 61 62
※これまでのあらすじは、こちら


【首都圏公演の予告の予告】

シベールアリーナ公演がまだなのに、気が早いですが、
私のなかでは、すでに決定事項ですので、予告の予告♪

来年、2017年、日程は未定ですが、
「零(zero)に立つ」
首都圏公演をやります!

9月に入ったら、なるべく早く、情報を開示していきたいと思います。

まずは、今日は、「やります」宣言のみ!(笑)


さて。今日、自分のメルマガで、イセさんのことを書きました。

本当は、土曜日にエッセイとして転載しようと想っていたのですが、
なんと、土曜日に載せる記事が、けっこうなボリュームなのです。

なので、今日の今日なのですが、こちらにもアップしちゃいます。
メルマガの読者さんは、読まなくてもOKですからあ〜。(笑)


★今日のフォーカスチェンジ♪第4674号

そそっかしいひと



中川イセさんのことを紹介するのは、
実は、けっこうむずかしいです。

幼少時からの壮絶な体験を語れば、
苦労・根性物語に想えてしまいそうだし、

なしとげた仕事を語れば、
偉人物語みたいに聴こえてしまいそうです。

まして、そんな苦難を乗り越えて、
ある地位までいたった…なんて書くと、
出世物語みたいで、しらけてしまいそう。

ところが、イセさんの物語を読んだり、
イセさんを描いた語り劇「零(zero)に立つ」を
観てくださったかたの反応は、まったくちがいます。

イセさんの本質をちゃんと感じて、
共感してくださるのです。

ああ、伝えるって、つくづくむずかしい…
と思います。(笑)

で、この機会に、ちょっと分析してみました。

なぜ、イセさんの生きかたが、
苦労・根性話にもならず、
偉人話にも出世物語にもならないのか。

一番は、イセさんが、
イセさんを生ききったからだと思うのです。

2014年12月に、女優の夢実子さんと
ともに、網走に取材旅行に行きました。

そのとき、イセさんと親しかった、あるかたが、
おっしゃいました。

「イセさんは、私欲がなかった」

このことば、あたっていて、かつ、
あたっていないと、私は思うのです。

個人で生きているかぎり、
「私欲」のないひとって、いないと思うんです。

ただ、子どものころから、辛酸をなめ尽くし、
また、遊廓という、
いわば社会の底辺と見なされるところで、
10代の終わりを過ごしたイセさんは、

目の前のコト・モノといった、
刹那的な私欲の無意味さというか、
それにふりまわされる人間の業みたいなものを、

否応なしに、知ってしまったのではないか
という気がするのです。

自分ごとで恐縮ですが、
私は、10歳で妹の死を体験したことで、

ひとは死ぬものだということを、
知識ではなく、「知って」しまいました。

そのとき以来、死は、
私にとって、よそごとではなくなり、
私の生きかたに、おおきな影響をあたえました。

あまりにもおおきすぎるできごとは、
ひとの人生を変えるちからをもっています。

イセさんにとっても、それらの体験が、
生きるうえでの、
土台になったことはまちがいないでしょう。

イセさんは、生涯、
弱い立場のひとを守る活動をつづけましたが、
本気でそうしたいと想って、とりくんでいた
と思います。

つまり、そういう自分の欲求に、
とことんしたがったのだと思います。

はたから見ると、
「私欲のない」生きかたに見えたと思いますが、

見かたを変えれば、
「かつての自分」を救いつづけるという、
徹底した「私欲」だったのかもしれません。

そして、ちょっと変な言いかたですが、
そんな生きかたを支えたのは、

もしかしたら、イセさんの
そそっかしさではなかったかと思います。

はい。かなりそそっかしいひとだった
ようです。(笑)

何しろ、考える前に、走り出して
しまうようなひとだったそうです。

(走りながら考えるタイプなんですね)

おそらく、フライングも、すってんころりも、
多々あったことでしょう。

だからこそ、
聖人君子にもならず、策謀家にもならず、

まるで、隣のたばこやのおばあちゃんのように、
「ばっちゃん」と、呼ばれ、
愛されたのだと思います。

(ちなみに、本当に、
 たばこやをやっていた時期があります)(笑)

ひとりの人間が生きたという記憶が、
誰かの人生に、
勇気やエネルギーをもたらすのなら、
それを伝えるお手伝いをしていきたい。

いま、そんな想いで、この劇を上演し、
また、物語をつむいで、かたちにしています。

あなたとも、
ご縁があって、わかちあうことができれば、

そして、この劇が、物語が、
元気やパワーをもたらすものになるのなら、

とてもとても、うれしいです。

★追記

というわけで、本番まであと9日!

お近くのかたは、ぜひ観にいらしてください。
お近くのかたをご存じのかたは、
ぜひぜひ紹介してくださいませ。


小冊子のお申し込みも受け付けています。

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「能取岬からの光景」(かめおか撮影)
posted by 夢実子「語り劇」プロジェクト at 19:21| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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