語り劇『零(zero)に立つ
〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』
本日、公演14日前!
★イセさんの「あきらめない精神」を伝えたい!
日時/2016年8月27日(土)18:00開演
会場/シベールアリーナ(客席数456)
観劇料/3000円(当日3500円)
チケット購入先
オフィス夢実子(事務局・菅野)080-6020-8837
メール・zeronitatsu@yumiko333.com
シベールアリーナ 023-689-1166
八文字屋POOL(山形市) 023-622-2150
TENDO八文字屋(天童市)023-658-8811、
「零(zero)に立つ」公演サポーターズメンバー、他
★小冊子「零(zero)に立つ」第1巻お申し込み受付中!
※特典ゲットは、8月25日まで!
脚本担当・かめおかゆみこです。
土日祝日は、連載はお休みさせていただいています。
第1章 1 2 3 4 第2章 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
第3章 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
第4章 26 27 28 29 30 31 第5章 32 33 34 35 36
37 第6章 38 39 40 41 42 43 44 第7章 45 46 47
48 49 第8章 51 52 53 54 55 56 57 58 59
★第1章★ いせよ誕生
明治34年(1901年)、今野安蔵・サダの娘、いせよ(のちの中川イセ)
誕生。サダは、産後の肥立ちが悪く、死を予感。ヤクザものの安蔵にあとを
託すことを怖れ、佐藤コウに里親を頼むと、その年のうちに亡くなった。
★第2章★ 差別と貧しさのなかで
イセは佐藤家の里子になった。佐藤家は貧しく、イセはまわりからいじめられ
たり、差別を受けたりするが、コウの愛情、親友・渡辺みよしの存在、自身の
負けず嫌いの性格で、それらをはね返して成長していく。
★第3章★ はじめての家出
10歳で突然、実家に連れもどされイセは、学校にも行けず、一日中、仕事
に明け暮れる日々。11歳の夏、モヨとの口論から、ついに初めての家出。
山形の船山先生夫妻の家で住み込みの女中をし、かわいがられるも、翌春、
船山先生に満州への転勤辞令が出て、再び実家にもどることになる。
★第4章★ イセの初恋
またまた家出し、米沢の寮づきの織物工場ではたらく。仲間もできて楽し
い日々。そんな中、隣に住む名家の次男坊・戸田茂雄との初恋も体験。し
かし、安蔵にイセの居場所を知られたことで、イセは実家に帰ることに…。
★第5章★ 女優志願
実家にいる間、地域巡演で山形にきた松井須磨子(実はにせもの)にあこが
れ、家出して上京する。しかし、たずねた帝国劇場に須磨子はおらず、い
くつかの仕事を転々とするが、結局あきらめて山形にもどることになる。
★第6章★ 運命の歯車
人絹工場、機織り工場などではたらくうち、かつて実家に出入りしていた
芸人・八重松と再会。乱暴されて子どもを身ごもり、17歳で娘・愛子を
出産。その後、北海道の遊廓への話をもちかけられ、悩んだ末、イセは3
年で500円の借金をし、そのお金で愛子を里子に出すことにする。
★第7章★ 網走まで
大正7年暮れ、北海道に向かって、イセは旅立った。ところが道中、イセ
は虫垂炎から腹膜炎をおこし、到着した旭川で即入院。そのために借金
が倍の1000円となり、網走の遊廓に売られることに。大正8年3月、
網走に着き、駅前の島田待合(食堂)で食事。島田夫婦と親しくなる。
★第8章★「お職」になる!(2016.8.12まで)
遊廓での仕事はやはり過酷なものだった。自転車を借りて町内を乗り回し
たり、柔道場に通ったりしたイセだが、娼妓になると今度は、囲碁や将棋
をおぼえたりして、お客を楽しませる工夫をした。また酒に強いことから、
何度も杯を重ね、そこから収益をあげることも考えた。
私は、2003年11月1日から、日刊メールマガジン「今日の
フォーカスチェンジ」を無料発行しています。(こちら)
そのメルマガで、8月10日、イセさんの話を取り上げました。
今日は、それをご紹介させていただきます。
「今日のフォーカスチェンジ」第4666号
彼方を
あと半月あまりで、山形での本番を迎える、
「零(zero)に立つ」
波瀾万丈の人生を生きた、中川イセさんの半生記。
とてもひとことでは言い表せない、そのストーリー展開に、
タイトルをどうしようかと、さんざん相談して決めたのが、
「零(zero)に立つ」
あらためてふりかえって、大切な意味を含んでいたなあと
感じています。
「零」というのは、言うまでもなく、出発点です。
はじめての出発かもしれませんし、
何度か、振り出しに戻っての出発かもしれません。
後者であれば、それまで歩んできたさまざまな
軌跡を、かみしめているかもしれません。
けれども、どんなに希望をもとうと、
どんなに感慨にふけろうと、
立っているその地点は、
「零」
何もないのです。
何もないところから
歩きださなければならないのです。
そのとき、ひとは、
何を見たらいいのだろうかと、ふと想いました。
想ったとたんに、ふっとこたえが浮かびました。
「彼方を」
ええ、彼方…です。
おそらくは、めざす先のこと。
ひとは、ゴールを見なければ、
そこにたどり着くことはできません。
ふらふらと目的をさだめずに歩いて、
結果的にどこかにたどり着くことは
あるけれども、
なんとなく歩いて、富士山の頂上とかには、
行き着かないものです。(たぶん)
どうありたいのか。
どう生きたいのか。
そのうえで、何をなしたいのか。
そのめざすところが、「彼方」です。
「彼方」を見るとき、ひとは、自然に頭を上げます。
彼方は、足もとにはありませんから。(笑)
頭を上げると、ひとは、
自然に気持ちが前向きになります。
からだとこころは、ひとつですからね。
そして、なんだか、
そこには、朝日があるような気がします。
ちょうど、夜明けにたどり着く感じですね。
夜明け前は、途方もなく暗く感じるけれども、
最後の闇が終わるとき、
あたらしい世界がはじまるのです。
だから、のぼる朝日は、とてもまぶしいです。
そして、なんだか神々しいのです。
どんなに、いまが、「零」であろうと、
「彼方」を見るとき、
ひとは、生きる勇気を受け取るのです。
まぶしい光に満ちて、いざなってくれる未来が、
「彼方」なのです。
そう信じて、ひとは、歩きだすのです。
何度でも、何度でも、「零」に立ち、
光を信じて、歩いていくこと。
歩きつづけること。
そんな勇気と信念を、
私たちは、このお芝居をとおして、
感じつづけてきたのかもしれません。
今回のお芝居を見てくださるあなたにも、
今回はタイミングのあわないあなたにも、
この「零(zero)に立つ」エネルギーを
おすそわけしたい。
あなたも、あなたの「零」に立ち、
どうぞ、踏み出してみてください。
未来の光をしっかりと見つめて…。
★ぜひ、感想をお聴かせください★
物語版「零(zero)に立つ」の感想を、ぜひお寄せください。
日曜日のブログにて、紹介させていただきます。
ブログのコメント欄にお書きいただくか、
こちらまで、メールでお寄せいただければ幸いです。
その際、掲載してよいお名前を教えてください。(匿名・イニシャル可)
また、ブログ等をおもちのかたは、URLも、よかったらお知らせください。
あわせて、ご紹介させていただきます。
網走市観光協会さまのサイトより、ご承諾を得て
網走の写真をお借りしています。ありがとうございます。
「大麦畑」
※一般社団法人網走市観光協会さまご提供