2016年06月25日

これまでのあらすじ/「あったかもしれない」物語

天童で産まれ網走で活躍した、中川イセさんの半生を描いた
語り劇『零(zero)に立つ
〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』


本日、公演63日前!

日時/2016年8月27日(土)18:00開演
会場/シベールアリーナ(客席数522)
観劇料/3000円(当日3500円)
チケット購入先
 オフィス夢実子(事務局・菅野)080-6020-8837
         メール・zeronitatsu@yumiko333.com
 シベールアリーナ 023-689-1166
 八文字屋POOL(山形市) 023-622-2150
 TENDO八文字屋(天童市)023-658-8811、
 「零(zero)に立つ」実行サポーターズメンバー、他
    


脚本担当・かめおかゆみこです。

土日祝日は、連載はお休みさせていただいています。



第1章     第2章      10 11 12 13 14 
第3章 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

★第1章★ いせよ誕生
明治34年(1901年)、今野安蔵・サダの娘、いせよ(のちの中川イセ)
誕生。サダは、産後の肥立ちが悪く、死を予感。ヤクザものの安蔵にあとを
託すことを怖れ、佐藤コウに里親を頼むと、その年のうちに亡くなった。

★第2章★ 差別と貧しさのなかで
イセは佐藤家の里子になった。佐藤家は貧しく、イセはまわりからいじめられ
たり、差別を受けたりするが、コウの愛情、親友・渡辺みよしの存在、自身の
負けず嫌いの性格で、それらをはね返して成長していく。ところが、10歳に
なると、父・安蔵と後妻のモヨがやってきて、イセを実家にもどすという…。

★第3章★ はじめての家出
実家にもどったイセは、学校にも行かせてもらえず、一日中家の仕事を言い
つけられる。11歳の夏、泥棒よばわりされたのを契機に、初めての家出。
山形の船山先生夫妻の家で住み込みの女中をはじめる。夫妻は、イセの才
覚を見抜き、勉強の手ほどきをしてくれるが、翌春、船山先生に満州への転
勤辞令が出て、幸福な時間は終わりを告げる。


連載をはじめて、1か月が過ぎました。
(平日連載なので、まだ25話までしかいっていませんが)

実在した人物の物語を書くというのは、フィクションとちがって、
ちょっとむずかしいところがあります。

歴史的な人物を登場させた脚本は、過去に何度か書いたこと
がありますが、物語を書くのははじめてです。

さらに、近代、とくについ最近まで生きておられたかたの場合、
そのひとのことを知っているひとがいます。史実にないような、
いいかげんなことは書けません。

ただ、書きはじめて、あらためて想ったことがあります。仮に、
著名人であろうと、そのひとのすべての歴史を記録しておく、と
いうことはできません。

まして、将来どうなるかわからない、子ども時代のことであれば
なおさらです。

今回、山谷一郎さんの「岬を駈ける女」を主要資料にさせてもら
っていますが、その山谷さんの著書のなかでも、これは創作だろ
うなと想われる部分が、何か所もあります。

イセさんの半生をあつかった、ほかのかたの著書も同様です。

それを書くひとのなかに、それぞれの「イセさん像」が、ありあ
りとあり、イセさんであれば「こうであったかもしれない」物語
を描いているのです。

そして何をどのように描くかは、それぞれの、イセさんにたいす
る想いのかたちなのだと想うのです。

そんなわけで、私も、同様に、私なりの「あったかもしれない」
物語を書いています。書くたびに、私のなかで、私だけの「イセ
さん」像が、ふくらんでくるのを感じます。

もちろん、まったくちがう性格や描写になってしまっても困りま
すから、あくまでも、これまでの取材や資料にもとづいて…のこ
とにはなりますが。

来週からは第4章にすすみます。これまでも苦難の連続であった
イセさんの人生ですが、ここからますます大変な世界に踏みいっ
ていきます。

私なりの「イセさん」を、これまで以上に楽しんで書きすすめて
いきたいと想います。応援していただけたらうれしいです。


網走市観光協会さまのサイトより、ご承諾を得て
網走の写真をお借りしています。ありがとうございます。
0625033.jpg
「晩秋のカラマツ林」 
一般社団法人網走市観光協会さまご提供
posted by 夢実子「語り劇」プロジェクト at 12:05| Comment(2) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中川のばっちゃんには、「あなたは私の友達だから。みな、無断であることないこと書いて迷惑してるけど、あなたの書いたものだけが、ほんものだから」と言われてきました。中川のばっちゃんも喜んで、小冊子にまとめてくれました。長男も拓治といい、かわいがってもらいました。資料などはまだ、保存してます、今は北海道新聞の千歳支局長をしてます。必要あれば、連絡ください
Posted by 石原宏治 at 2016年08月03日 03:27
石原様、メッセージありがとうございます。
お返事をメールにてさしあげたのですが、
なぜか、もどってきてしまいました。
突然で失礼になるかと思いますが、のちほど
お電話させていただきますね。 感謝をこめて

追伸
お電話いただき、ありがとうございます。
以下は、私のアドレスです。
info@kamewaza.com
jibun-hyogen-club@ezweb.ne.jp

>石原宏治さん
>
>中川のばっちゃんには、「あなたは私の友達だから。みな、無断であることないこと書いて迷惑してるけど、あなたの書いたものだけが、ほんものだから」と言われてきました。中川のばっちゃんも喜んで、小冊子にまとめてくれました。長男も拓治といい、かわいがってもらいました。資料などはまだ、保存してます、今は北海道新聞の千歳支局長をしてます。必要あれば、連絡ください
Posted by 夢実子「語り劇」プロジェクト at 2016年08月03日 07:39
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