『零(zero)に立つ〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』
語り劇演者・夢実子
脚本担当のかめおかゆみこです。
物語版「零(zero)に立つ」。あらすじは、こちらに紹介してあります
が、冊子版の「零(zero)に立つ」の、各巻のみどころもご紹介していきます。
第1巻のみどころは、こちら!
本日は第2巻について。※あらすじは、こちら!
第2巻には、おおきく、ふたつのヤマがあります。
ひとつめは、網走の遊廓での、イセさんの痛快なはたらきかた
と、後輩の「小梅」との出会いです。
養育費とひきかえに借りたお金を、一日でも早く返すために、
ありとあらゆる工夫をします。
イセさんの視点は、いつも、自分だけでなく、相手にとって
も、よろこびになるもの。いえ、もっといえば「三方よし」
にあったといえると想います。
ここでは、自分・お客・楼主です。自分たちが一所懸命に
はたらけば、お客もよろこんでくれるし、売り上げがあが
って楼主もよろこぶ、というわけです。
イセさんは、わずか4か月でトップの売り上げをあげます
が、いつも同じ遊廓の仲間たちにこころを配りました。
だから、仲間たちにも慕われ、頼りにされたのです。
そんななかに、「小梅」という娘(こ)がいました。小梅は、
客の男に恋をしました。けれどもそれはかなわぬ恋で、あ
る夜、小梅はとうとう…。
この体験が、のちのイセさんの生きかたを変えるのです。
語り劇でも、この場面は、とくに印象に残ると言われます。
そして、もうひとつのヤマは、生涯の伴侶・卓治と出会い、
遊廓を出たものの、卓治の親族に結婚を反対され、樺太
にわたったイセさん。
ここでも、「三方よし」の精神で、みんなをよろこばせ、
お金をためることができました。
しかし、一方で、卓治は、故郷恋しさで気持ちが荒れてし
まい、地元の消防団とけんかをして、殺されかかります。
それを止めに入ったのが、イセさんです。10人近い男た
ちを前にしてもひるまない、イセさんの勇ましさ。
そして、そのイセさんと卓治を救ったのも、結果的には、
イセさんの「三方よし」の生きかただったのです。
先日、あるひとが、「いま、ちょうど第2巻を読んでるん
です」と、感想を聴かせてくださいました。
「樺太を去る場面、読んでいて、気持ちが伝わってきて、
涙が出そうになりました」
そのかたは、こうも言ってくださいました。
「これで、イセさん、めでたしめでたしになってほしい
ですが、まだ何かあるんですか?」
はい。ありますとも。これまで以上のヤマが…!
こんなふうに読んでくださるかたがいるのは、本当に
うれしいですね!

※ご家族やお友だちからプレゼントされたかたも対象となります。
・冊子「零(zero)に立つ」の各巻のあらすじをご紹介。巻数をクリック!


































お申し込み/こちら

お問い合わせ/info@kamewaza.com


01★あきらめていた夢に挑戦しました!
02★この突き抜けた底力!
03★亡父を見直すことができました
04★愛に根差して行動する勇気
05★心の重荷がようやく取り除かれました。
06★自分自身を精一杯生きること
07★負けない、負けない、負けない。
08★自ら決めて行動しなさい
09★生きざまを見守って下さい。
10★覚悟を決めて、捨て身になる
11★「どうせ」の破壊力に対する「希望」の力
★ご質問をいただきました。
「岬を駈ける女」ほか、イセさんをあつかった、これまでの本と、
「零(zero)に立つ」との関係について
夢実子の語り劇を上演してみませんか?
※網走以外の、北海道の写真も掲載していきます。

「敷島の滝」
写真提供/北海道無料写真素材集 DO PHOTOさん