2016年12月04日

人生はアート〜語ること・つながること〜

天童で産まれ網走で活躍した、中川イセさんの半生を描いた
『零(zero)に立つ〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』
※この作品は、もともと、女優・夢実子が演ずる語り劇として書かれたものを、
 脚本を担当したかめおかゆみこがノベライズしているものです。

土日祝日は、連載はお休みさせていただいています。

※これまでのあらすじと、バックナンバーは、こちら


昨日は、このお芝居とは直接関係ありませんが、「アーティスト
フォーラムライブ2016
」というイベントに参加してきました。

友人の安達充さんが主催しています。

ひとりのひとが、自分の人生を歌にして(作詞)、それに安達
さんが曲をつけて、本人が歌う、というスタイル。

なかには、ひとまえではじめて歌うひともいれば、すでにC
Dも出して、音楽活動をしているひともいます。

そんなことは関係なく、自分の人生と向き合いながら、こと
ばをつむぎだし、歌というアートに結晶させていくこころみ。

素直に、こころをゆさぶられました。

そして、歌と演劇、というちがいはあるけれど、実は、私も
同じような活動をしているなあと、あらためて思ったのです。

私の場合は、そのひとの人生や、あるいは地域の歴史を脚
本にし、ときに舞台づくりまでかかわります。

この、夢実子さんの語り劇「零(zero)に立つ」や「掌編・中川
イセの物語」も、直接本人ではありませんが、

夢実子さんが心底演じたいと思うひとの人生を、追いかけ
ています。

ひとりのひとにフォーカスする、という点では共通している
と思います。

また、ここ3年ばかりかかわっている「マイヒストリーの会」。

これは、ごくみぢかなひとたちで集まって(オープンのケー
スもありますが)、ひとりのひとの半生を、90分、ひたす
ら聴く、という会です。

そのつど、どんなひとの人生のなかにも、ドラマがあり、軽
んじていい人生なんてひとつもないのだということに、気づ
かされます。

ひとは、必ず、死んでいきます。

残念ながら、死んでしまえば、もう、そのひとのことを知る
ことはできなくなります。

何をしたか。どんな想いでいたかも、忘れられていきます。

けれども、語ることで、それをひとに伝えることができます。

歌やお芝居にすることで、そのひとの想いを、さらにおおく
のひとに伝えていくこともできます。

この「零(zero)に立つ」の連載も、当初は、主要資料である、
山谷一郎さんの「岬を駈ける女」に描かれたところまでで、
終わろうと思っていました。

でも、書いているうちに、できる範囲でいいから、その先も
知りたい、残したいという気持ちになって、あらたに資料を
もとめ、取材し、書きつづけています。

連載自体は、年内くらいには終了になると思いますが、取材
は、可能なかぎり、つづけてみたいという気持ちでいます。

そのひとを知るひとが、生きているあいだしか、知ることは
できませんから。

ひととひとのつながりのうすい時代だと言われます。

ひとりでいることがこわくて、ラインで延々とやりとりをつ
づけたり、SNSに投稿をしているひともいます。

でも、そのひとの深いところにふれることなしに、うわべだ
けのやりとりをいくらやっても、本当のつながりは生まれま
せん。

語ることで、歌うことで、お芝居をつくることで、そのほか、
あらゆる表現をとおして、

ひとは、自分のこころをひらき、深め、伝え、つながってい
くのだと思います。

アートには、そうしたちからがあるのだと思います。

これをお読みのあなたも、あなたの人生を、どうぞ語ってく
ださい。表現してください。伝えてください。

生きるとは、表現すること。人生は、まるごとアートです。


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※網走以外の、オホーツク地方の写真も掲載していきます。
saromakoyuukei.jpg
「サロマ湖 夕景」 
写真提供/北海道無料写真素材集 DO PHOTOさん
posted by 夢実子「語り劇」プロジェクト at 04:56| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする