2016年11月12日

これまでのあらすじ/ぜひ、ちらしをごらんください。

天童で産まれ網走で活躍した、中川イセさんの半生を描いた
『零(zero)に立つ〜激動の一世紀を生きた中川イセの物語〜』
※この作品は、もともと、女優・夢実子が演ずる語り劇として書かれたものを、
 脚本を担当したかめおかゆみこがノベライズしているものです。

土日祝日は、連載はお休みさせていただいています。


これまでのあらすじ

★第1章★ いせよ誕生
明治34年(1901年)、今野安蔵・サダの娘、いせよ(のちの中川イセ)
誕生。サダは、産後の肥立ちが悪く、死を予感。ヤクザものの安蔵にあとを
託すことを怖れ、佐藤コウに里親を頼むと、その年のうちに亡くなった。
    

★第2章★ 差別と貧しさのなかで
イセは佐藤家の里子になった。佐藤家は貧しく、イセはまわりからいじめられ
たり、差別を受けたりするが、コウの愛情、親友・渡辺みよしの存在、自身の
負けず嫌いの性格で、それらをはね返して成長していく。
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★第3章★ はじめての家出
10歳で実家に連れもどされイセは、学校にも行けず、仕事に明け暮れる。
11歳の夏、モヨとの口論から、初めての家出。山形の船山先生夫妻の
家で住み込みの女中をし、かわいがられるも、翌春、船山先生に満州へ
の転勤辞令が出て、再び実家にもどることになる。
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★第4章★ イセの初恋
またまた家出し、米沢の寮づきの織物工場ではたらく。仲間もできて楽し
い日々。そんな中、隣に住む名家の次男坊・戸田茂雄との初恋も体験。し
かし、安蔵にイセの居場所を知られたことで、イセは実家に帰ることに…。
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★第5章★ 女優志願
実家にいる間、地域巡演で山形にきた松井須磨子(実はにせもの)にあこが
れ、家出して上京する。しかし、たずねた帝国劇場に須磨子はおらず、い
くつかの仕事を転々とするが、結局あきらめて山形にもどることになる。
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★第6章★ 運命の歯車
人絹工場、機織り工場などではたらくうち、かつて実家に出入りしていた
芸人・八重松と再会。乱暴されて子どもを身ごもり、17歳で娘・愛子を
出産。その後、北海道の遊廓への話をもちかけられ、悩んだ末、イセは3
年で500円の借金をし、そのお金で愛子を里子に出すことにする。
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★第7章★ 網走まで
大正7年暮れ、イセは北海道に旅立った。ところが途中で虫垂炎から腹
膜炎をおこし、到着した旭川で即入院。借金が倍の1000円となり、
網走の遊廓に売られることに。駅前の島田食堂の夫婦にかわいがられる。
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★第8章★「お職」になる!
自転車を借りて町内を乗り回したり、柔道場に通ったりしたイセだが、娼
妓になると今度は、囲碁や将棋をおぼえ、お客を楽しませる工夫をした。
また酒に強く、何度も杯を重ね、そこから収益をあげることも考えた。
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★第9章★「小梅」の死
イセは、娼妓に乱暴した客を一本背負いで投げ飛ばすなどで、娼妓たちの
信頼を勝ち得ていった。しかし一方で、妹ぶんの「小梅」が、失恋を苦に
自死。小梅の死をきっかけに、娼妓みんなでちからをあわせることを誓う。
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★第10章★中川卓治という男
イセは、柔道場で出会った中川卓治と親しくなり、急速に気持ちが近づい
ていく。卓治の妹・タマは、2人の交際をはげしく反対するが、卓治はイ
セに求婚し、イセは身請けされて、ついに遊廓を出る。
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★第11章★樺太にて
中川家よりもイセを選んだ卓治。2人は樺太にわたり、仕事を見つけて
はたらき、暮らしを立てた。卓治は、酒がもとでけんかをして大けがを
したりもするが、ついに茂市の許しが出て、網走に帰れることになる。
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★第12章★岬の日々
網走の能取岬にある中川牧場の管理をまかされたイセたち。その雄大な
景色にイセは魅了される。乗馬も覚え、少しずつ馬との暮らしに親しみ、冬
になれば、流氷の美しさに見とれる。平和な日々がすぎていく。
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★第13章★茂市の死
卓治の父・茂市が、娘婿・東条貞の選挙資金調達で14万円の借金を残
して死去。イセと卓治はその借金を引き受ける。拓銀に50年割賦(ロー
ン)を頼むため、イセは札幌本店に出向き、交渉を成立させる。
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★第14章★戦況のなかで
借金返済のため、卓治とイセは、馬喰となった。また、念願の愛子をひき
とり、やがて、養子の清と結婚させる。しかし、清は、海軍に招集され、戦死。
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★第15章★米軍上陸?!
1945年7月、網走空襲。米軍が上陸するかも…という緊迫感のなか、イセ
は自分がおとりになるから、みんなは逃げろと宣言し、町長公宅に泊まり込む。
しかし米軍は上陸せず、8月15日、終戦をむかえる。
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★第16章★初の女性市議会議員誕生(2016.11.11ぶんまで)
1947年4月、網走が市政変更になったのを受け、初の市議会議員選挙。女
性参政権ができて最初の選挙となり、イセはまわりにおされて立候補。30議
席に83人の立候補だったが、下から3番目で当選。最初の街頭演説の日、
イセは、踏み切りの前に立ち、遊廓時代に亡くなった小梅に演説を聴かせる。
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いつもご愛読ありがとうございます


ぜひ、ちらしをごらんください。

物語版「零(zero)に立つ」では、ついに、イセさんが、初の
女性網走市議会議員になりました。

主要資料とさせていただいてきた、山谷一郎さんの「岬に駈
ける女」は、実は、ここまでしか書かれていません。

第16章以降の資料は、1993年に北海道新聞に連載され
た、石原宏治記者聴き書きによる、「中川イセ 私のなかの歴
史」しかありません。

ラストが見えてきました」にも書きましたが、連載そのも
のは、年内に終了するでしょう。

主要資料があるとはいえ、日刊の連載形式での物語を書いた
のは、はじめてですから、自分でもちょっと感慨深いものが
あります。

…と、感傷にひたるのはさておいて。(笑)

いよいよ、札幌公演がちかづいてきました。

今回、本編「零(zero)に立つ」ではなく、ショートバージョン
の「掌編・中川イセ物語」のほうにもかかわらず、

本当にたくさんの応援や支援をいただいています。

何よりもありがたかったのは、札幌市ならびに札幌市教育委
員会の後援をいただけたこと。

さらには、女のスペースおんさんの、協賛がいただけたこと。

おかげで、区民センターなどにちらしをもっていっても、ど
こも、こころよく置かせていただけています。

そのちらしも、順調に、お持ち帰りいただけているようです。

これも、札幌の実行委員のメンバーのみなさんが、本当に精
力的に動いてくださっているおかげです。

上記のちらし配布も、市内公演でのちらし折り込みも、本当
に、ここまでやってくださるのかというほど、こまめに機敏
に動いていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

ちらしは、下記の場所においていただいています。

札幌のかたは、きっとお近くにあると思いますので、ぜひ手
にとってごらんくださいませ。

そして、ご来場いただけましたら、大変うれしいです。


ちらし設置場所(敬称略・順不同)

ちえりあ
エルプラザ
かでる27
芸術の森
札幌市こどもの劇場やまびこ座
大通情報センター
ふれあいパンフレットコーナー(地下鉄大通りコンコース)
ターミナルプラザことにPATOS
札幌市社会協議会
豊平館
市内全図書館
中央区民センター
北区民センター
東区民センター
白石区民センター
豊平区民センター
南区民センター
西区民センター
手稲区民センター
札幌文学館
教育文化会館
札幌市資料館
近代美術館
三岸好太郎美術館図書館
山の手まちづくりセンター
澄川まちづくりセンター
情報図書館(野幌)
朝日ヶ丘地区センター
あけぼのアート&コミュニティセンター
江別ホール
ドラマシアターども
小樽図書館
小樽文学館
小樽美術館
san-en
かえるめがね
パンとケーキのショコラ
夢横丁
みんたる
まなびやカフェ あけぼの分校 給食室
コンカリーニョ
詩とパンとコーヒー・モンクール
スープカレーポレポレ
ライブ&バー アフターダーク

※お名前がもれているところがありましたら、
 お知らせください。すぐに追加いたします。

おもて面小.JPG うら面小.JPG
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札幌★夢実子 語り劇「掌編・中川イセの物語」
ほか
日時/2016年11月26日(土)10時〜16時45分
会場/ちえりあ演劇スタジオ1
(地下鉄東西線宮の沢駅約5分)
詳細/こちら 
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イセさんの誕生〜北海道に渡るまで。波瀾万丈の人生の幕開けです!
 
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夢実子の語り劇を上演してみませんか?



網走市観光協会さまのサイトより、ご承諾を得て
網走の写真をお借りしています。ありがとうございます。
20161112256.jpg
「クロユリ」 
一般社団法人網走市観光協会さまご提供
posted by 夢実子「語り劇」プロジェクト at 02:46| Comment(0) | 報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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